アラブの声ブログ

「アラブの声ML」から極一部を抜粋、日欧米メディアが伝えない主にアラビア語のメディアからイラク問題を中心とするアラブ・イスラム世界の記事を抄訳し発信。リンクや商業目的以外の転載は自由です。

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イラクにおけるイランの任務は米国と調整してイラクの内部破壊 『前編』

مهمة إيران في العراق .. التخريب من الداخل بالتنسيق مع الأميركان

3日付のイラクのニュース・サイト、キファーフがムハンマド・カイシー氏の評論を掲載した。
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 キッセンジャー米国元国務長官はかつて日記の次のように記した。「アラブとイスラム共同体を支配しようとするなら、その要であるイラクの意志を打ち砕かねばならない」。7千年の文明を有すイラクを破壊しようと占領計画に取り組んでいる最中、子の言葉は米国当局の脳裏から消え去っていたわけではなかった。

 米国人たちは常に次の質問を発してきた。「イラクは過去何度もユダヤ人やタタール人、ペルシャ人などさまざまな帝国によって侵略の危険に遭遇してきたのに、全ての侵略の試みは失敗に帰した。何故イラクはそのままであり続け、イラク人もそのままで決して変わらず、この国の帰属意識は変化しないのか?」

 したがってイラクを占領するという米国の計画は、多くの要素、特に重要なのは、イラク国内、周辺地域、外国の諸勢力の力を総動員することが必要で、軍事行動のみでは達成不可能と最初から分かっていた。イラクは他の国と異なり、多くの民族や国家が征服しようと試みたが、イラク人の意志を粉砕することは出来なかった

 イラク侵略と占領には多数の勢力が参加している。その筆頭がシオニストのユダヤ人と、アラブ人とイスラム教徒によってペルシャ帝国を滅ぼされ、報復を待望してきたイラン人である。彼らは未だにイラクを第一の敵と見なしている。

 したがって上記の諸勢力の共通の目的達成のために相互に譲歩しても、相互に同盟し協力し合うことになんら不思議は無い。何故ならキッシンジャーが日記で指摘したように、ことはイラクのみに関係するのではなく、アラブ共同体の、そしてイスラム共同体の全ての力を征服する鍵であるからだ。

 現在確かな事実は、イラク駐留の米軍の役割は、程なく完全に消滅するとまでは行かなくとも、中立化したということだ。すなわち、抵抗運動の激しさのために、米国人は早くから米国の計画を確立しても仕方がないと悟った。それには、米国の計画を支援した勢力を、より広範囲に、また破壊や被害がより大きくなるように結集することが求められた。いやむしろ、イラクの支配と戦利品の分配という主要目標のために、ことが計算通りで全てが「制御可能」である限り、何か事を起こすためにこれらの勢力の手綱を放すことで、諸勢力の結集が軍事行動に先立つことが求められた。

 昼夜を問わず米国に対する敵意を叫んでいたイランが、シオニストや米国と共にこの計画を実行に加わることに驚かれる人も居るだろう。特に双方が今にも衝突や戦争が勃発するかのような激しい報道キャンペーンが行われているのだから無理も無かろう。

 実はこれは世論を迷わせ騙すための報道機関利用計画の一部なのだ。イランと米国、シオニストとの協力振りを示す証拠は多い。特にイラン、イラク戦争当時、丁度イランが西側に激しい敵意を表明していたころ、米国は連日、技術や偵察、軍事情報をイランに直接提供していた。例えばイラク軍部隊の動きを人工衛星写真でイランに伝えるだけでなく、イランに軍需物資を直接イランに提供するようイスラエルと南アに指示した(イラン・ゲート)。

 1991年のイラクへの侵略戦争当時、米国はイラン政権と協調して、イランの領空を飛行して米軍機のイラク攻撃を容認した。またクウェートの支配者たちが支払った数十億ドルと引き換えにイラン領空を敵軍に開放した。当時イラクは、イラン側の東部ではなく、西部に領空防衛の主力を置いていたのだ。

 このように戦争が始まると敵の合同軍は、500機の戦闘機がイラン領空を通り、手薄なイラク東部からイラクの領空防衛線を急襲し完全に破壊した。これはイランの協力なくしては実現できなかったし、イラクの防衛力を崩壊に導いた重要な原因の一つである。

  「全てを制御下に置く」原則は、計画を実行する米国の戦略の最重要な原則の一つである。制御下にある限り、目的実現のために、悪魔とも不倶戴天の敵とも協力する。イランとそのイラクにおける手先たちに行動の自由を与えたことと同時に、次のことが起きた。
1)部分的或は全面的な米軍のイラクからの撤退論議
2)イランの核施設の開発に関して米国とイラン政権の報道合戦が激化したこと


 恐らく米国は早くから、同じイスラム教に属することから内部からイスラム諸国を破壊するのにイランが持つ重要な役割を認識したようだ。ペルシャ国家を崩壊させたアラブ人に対して、イラン人は骨髄まで沁みた恨みを抱いているのだ。2003年4月9日にバグダードに進入した米占領軍は、イランが大規模にイラクに進入できるように、イランとトルコ側のイラク東部国境を完全に放置した。以来イラクの土地は、略奪や破壊など犯罪行為をイランが好き放題に出来る場所と化した。

 イランは、傭兵の裏切り者やイラクに恨みを抱くもの、分派主義者、(シスターニなど)イラン人が率いるイラクのシーア派権威を結集して政治集団「統一イラク同盟」を結成した。その目標はイラクをペルシャのイランと結びつけアラブ世界から引き離すことだ。イランと結びついているシーア派教徒は、イラクを丸ごと領有すべき獲物でイランに引き渡すべきだと見なしているのだ。
http://www.kifah.org/?id=2404
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【翻訳のお願い】
British MP George Galloway in Syria: Foreigners Are Raping Two
Beautiful Arab Daughters - Jerusalem and Baghdad
http://www.memritv.org/Transcript.asp?P1=788

同ビデオ
http://switch5.castup.net/frames/20041020_MemriTV_Popup/video_480x360.asp?ClipMediaID=72765&ak=null
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【短報】
*イラク駐留米軍、西部地域で援軍を要請 「USAT」 【こんな状態でイラクから撤退が出来るのか】

【アラビア・ニュース】に掲載されたこの他の記事  
* アルジャジーラ・ネットの読者アンケート7題 7/17から8/4

* イラク駐留米軍が父親を捕らえるために子供を人質に 4枚組み写真

* 抵抗勢力の名声を毀損する米国の爆破・暗殺部隊がイラク着

* 広島原爆投下とイラク攻撃は目的も手法も同一 「イラク・パトロール」

* 米軍がバグダード空港攻防戦で使用した新型核爆弾の威力とは

* 反抗勢力、サマーワの2地域を制圧 バドル旅団が鎮圧に乗り出す

* サマーワからペルシャのゾロアスター教政府の代表連が逃亡 1920年革命の再現の兆し
  
http://groups.yahoo.co.jp/group/arabianews/ 
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米国、イラン関係の実態とイラン核開発の行く末 【前編】

مصير النووي الإيراني بعيداّ عن القبلات وعض الأصابع

 17日に大統領選を迎えるイランでは、西部のアラビスタンで爆破事件などが続発し騒然としている中、米国との対立の火種となっているイランの核開発問題はどのような決着を見るのか依然不透明である。その行く末について2日付のイスラム・メモは、冷静な分析で定評のある政治研究家タルアット・ルメイフ氏の評論を報じた。
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 米国とイスラエルのイランに対する脅しが頂点に達し、イランの両国に対する脅迫も頂点に達し、あたかも明日にでも戦争が起きることは論争の余地が無いほどかと思わせる段階がある。

 そうかと思えば、別の段階では、脅迫状態が後退、イラン側は沈静化、欧州勢が調停に乗り出し、相互訪問やキスの応酬となり、何事も無かったかの如くに米国側も静まる。すると突然事態は最初の状態に戻り、その後、再び第二の状態が復活する。この繰り返しが続く。

 『起こり得ない3事態』
 イランの核開発問題を理解するに当たり、以下の3事態は起こり得ないことを押さえておく必要がある。

(1)戦争勃発の可能性は無い
 当事国同士が戦争をすることは全くありえない。その理由は、どちら側にも軍事対決する利益が無いだけでなく、双方が戦争になるぞと脅すのは、政治や戦略の世界で見られる、単に「闘争-対話」形式に過ぎないからだ。事実は、米国側もイラン側も戦争ゲームには真剣ではない。毎度両国が脅迫の矛を収めてきた過去があるからこのような主張をするのではなく、以下の4要因があるのだ。

 1)両国間には議論の余地無く、アラブ・イスラム地域へのそれぞれの戦略に関して、共通の利害がある。それを最も正直に表しているのが、イランのムハンマド・ハタミ大統領やムハンマド・アブタヒーが繰り返した次の宣伝文句だ。「イランの役割と支援が無ければ、米国はアフガニスタンとイラクの侵略、占領を出来なかったであろう」

 2)米国は、強いイランの役割が少なくとも現段階では、この地帯に求められていると考えている。米国の戦略は、この地域の諸国、特に湾岸地方の解体であるとするなら、イランの役割は、イランの存在が他国をシーア派政権に変えるモデルであるからだけでなく、例えばイラクのように、同じ方向(シーア派化)に他国を誘発し、イランの役割増大は、この地域の各地のシーア派の願望や力を増すことにつながるので、極めて重要である。

 3)米国は現在及び近い将来において、対イラン戦争に突入する能力を実質的に持っていない。米軍に於ける予備役軍の状態や、世界中の米軍再編、イラクやアフガニスタンの状況、北朝鮮などの状態など、理由は幾つも挙げられる。

 4)イランを変革させる米国の戦略は、イラクの場合のように外部からの軍事侵攻ではなく、内部からの自動的な変革に期待しているのだ。

(2)核問題だけで米国とイランが対立することはありえない
イランと米国の関係はイランの核問題だけで判断せず、両国間の諸般の問題を考慮して総合的に読み解く必要がある。両国間には次のような対立点がある。

 1)イラクに関して、「同盟-闘争」原則に基づく対立。
 イラク占領後、イラク国内の利益の分配を巡り闘争が起きている。核問題を巡り対立が激化した時期と沈静化した時期を観察すると、イラクで起きていることの影響を受けていることが見て取れる。

 2)カスピ海の石油とイランに隣接するイスラム諸国への覇権を巡る対立。
 公式的にはイランと他国間の問題であるが、カスピ海の石油を巡る闘争は、米国の企業群とイランとの支配権の奪い合いというのが事実だ。

 3)イランの石油を巡り両国は綱引きをしている。
 イラク、リビア、スーダンなどの世界の石油資源を支配したい米国の計画を背景に、イランの石油が、欧州や中国、インド、果ては日本にまで、渡らせないためだ。

(3)米国とイランの闘争は、米国とイラクとの闘争様式と同一であるとはあり得ない。
 イランと米国との闘争は、利益を巡りる争いで、将来を決する闘争ではない。言い換えれば、押したり引いたりが可能か、それに立脚しており、負ければ全てを失うような争いではない。

 周辺諸国の中でもイランの体制が異なっていることだけでなく、全てのイランの闘争史もそのことを物語っている。例えば、イスラエル空軍が稼動開始前のイラクの核施設を空爆した時、シャロン(現首相)と同様にイスラエルの最も過激な司令官は、「我が軍がイランの核施設を破壊することはない」と言ったが、それが起こり得ないことを意味しない。

 一方、イラクに対しては、査察チームにより全ての大量破壊兵器が破壊された後ですら、水も漏らさぬ経済封鎖が敷かれ、イラク侵攻、占領、権力体制の打倒、その後、厳密にはスンナ派に対して最も非道な罪業が行われたのだ。米国はイランに対しては現在、家出息子のように見ている。つまり、圧力と交渉によって、生活様式を変えさせれば、家に連れ戻せると。

【以下、イランゲームの米国以外のプレーヤーたち、核問題の本質、核問題の行方は後編へ】
http://www.islammemo.cc/taqrer/one_news.asp?IDnews=439
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【短報】
*駐イラクロシア大使が13日ナジャフでムクタダ・サドルと会見 開戦後初めて アンバール州の族長連も近く大使と会談予定 「AP」 【ロシア外交が始動か?】

*サウジアラビアの政府に近い著述家が親米政策とアラブ諸国との断絶を唱え、クドゥス・プレスが「サウジアラビア(サウド家のアラビア)王国をサウドアメリカ王国と改名したら」と痛罵 【大中東構想が進行中】

*イラク軍が単独で抵抗勢力に立ち向かうには数年必要 「NYT」

*イラク抵抗勢力が爆発物改良で米国が憂慮 「NYT」

*サダム・フセインの弁護団長ジヤード・ハサーウィナと同じく米人弁護士クリツ・デブラーが衝突 「qp」

*チュニジアの女性たちが米占領下のイラク女性拘留者への支援団体設立 「qp」

*ブッシュにも上げた米国務省機密報告書:米国防総省の支援と支持の下にモサドがイラク人核研究者350人と大学教授200人を殺害 なお殺害目標は千人以上 「エジプトのエル・オスブー」

アラブの声ML に掲載されたこの他の記事  齊藤力二朗
「サマーワの日本軍基地に迫撃砲弾4発が着弾 被害不明」
「ロバに乳牛と書いて貼り付ければ乳牛になるのか? 多国籍軍をサドルが嘲笑」
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/  
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