アラブの声ブログ

「アラブの声ML」から極一部を抜粋、日欧米メディアが伝えない主にアラビア語のメディアからイラク問題を中心とするアラブ・イスラム世界の記事を抄訳し発信。リンクや商業目的以外の転載は自由です。

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イラクの「シーア派抑圧」の嘘 「シーア派イラク人元公務員の評論」

3月25日のバスラ・ネットに掲載されたムハンマド・アル-バグダディ氏の評論。ムハマッド・アブ・ナスル訳

アラブ社会主義バース党がイラクを統治していた時代に、どれほどシーア派が抑圧されてきたように見えるかという話をいやというほど聞かされている。他のイラク人たちとは平等に扱われていなかったようだとも聞かされている。

ところが実際は、そうした言い分は、イラク国民に向けて心理的な戦争宣伝としてでっちあげられた偽りにすぎない。イラク占領への道を舗装すべく、アメリカ軍と心理戦の専門家達によって遂行されているキャンペーンなのだ。

我々はここでそのいまわしいキャンペーンの詳細やら狙いやらについて深く掘り下げようというわけではない。そうではなく、連中の主張のいくつかに対して手短に答えたいと思う。

私自身の話から始めよう。私はシーア派系の出身、つまり父親はシーア派家族の師弟である。それでも私はイラクという国家で、政府職員として政策立案者近くで勤務し、国家の経済、運営分野の政策立案にも実際参与した。だが、誰一人として、私に所属する宗派やら、宗教について尋ねた者はいない。更に、私が働いていた周囲で、私の上司でも部下でも、そうした質問をする者も、いかなる差別も聞いたことなどない。私の同僚達の中には、大臣職レベルあるいは軍隊指揮系統の幹部についていたが、誰かの宗教的所属にかかわる質問が問われたことは皆無であることも指摘できる。我々が、イラク政府における高い地位の候補者として人の評価を論じる場合、占領軍の心理戦争計画によって喧伝されている馬鹿らしい発想で言われているような、その人物の宗教やら宗派が何か聞いてみようなどということは誰も考えつかなかった。

人々の目をくらませ、イラクの和合を分裂されようとしている侵略者やらその手先どものそうした嘘のおかげで、私は今日そうした虚偽の主張を論破する為、イラクという国の幹部達の素性や背の真実を述べる気分になった。私の狙いは決して宗派間の差異を深めたり、彼らを目立たせようとするものでもなく、現実を歪曲しようとしている連中が人々に信じ込ませようとするように、政治体制を擁護しようというものでもない。私の唯一の目的は、事実を述べ、真実を明らかにすることだ。そうした狙いの為、まず以下の事実から始める必要があるが、これは膨大な事実のごく一部にすぎない。

イラクの国防大臣に任命された最初のシーア派、サディ・トウマ・アル-ジャブリ将軍はバース党統治時代にその地位に任命された。

イラク陸軍大将に任命された最初のシーア派、アブド・アル-ワヒド・シャナア・アル・リバト将軍はバース党統治時代にその地位に任命された。

イラクの外務大臣を最も長く務めた人物はシーア派で、バース党が国を統治している時代にその地位についた。サドゥン・ハマディ博士こそがその栄誉を担ったのだ。そして、1990年代にその地位を保ったのはムハンマド・サイド・アス-サハフで、彼もまたシーア派だった。

バース党統治の時代に石油相の地位についていたのはシーア派のサドゥン・ハマディ博士だ。

イラクの歴史始まって以来はじめて、バース党統治の時代に石油相に立て続けに就任したのはシーア派の人々だった。サドゥン・ハマディ博士、カシム・アフマド・タキ、イサム・アル-チャラビ (アフマド・チャラビのいとこ)だ。このように、イラクとバース党の歴史の中で、他のどの集団よりも、実際はシーア派が石油相の地位を占めることが多かったのだ。

シーア派がイラク中央銀行総裁を最も長く勤めたのはバース党統治の時代で、総裁をつとめたのはアブド・アル-ハサン・ザルザ博士とタリク・アト-タクマジだ。こうしたことは、この国の歴史で、以前にはおきたことはなかった。

バース党統治の元で、イラク国家の歴史始まって以来初めてシーア派がイラク国家保安庁の長官の地位についた。ナジム・カザールだ。彼のアシスタントはアリ・リダ・バワで、彼はクルド出身のシーア派だ。

1980年代および1990年代に、イランの手先として動き、イラク国内に爆弾をしかけたダーワ党のメンバーによる犯罪捜査の責任を負う最高の役職にあって、このダーワ党による破壊活動を終焉させた人物はシーアだ。シーア派の聖都アン-ナジャフ生まれの保安大佐アリ・アル-ハカニだ。これは、フセイン・アシ-シャフラスタニを含め、誰も否定できない事実だ。

陰謀事件を扱うために作られた革命裁判所の長官には二人のシーア派がついた。ハディ・アリ・ワトゥトと、ムスリム・アル-ジャブリだ。

イラクの歴史始まって以来初めて二人のシーア派人物が続けてイラク首相の地位に着いたのはバース党の元でのことだ。サドゥン・ハマディ博士とムハンマド・ハムザ・アズ-ズバイディだ。

国会の議長を最も長期間務めたのは、シーア派のサドゥン・ハマディ博士だ。

イラク石油採掘と輸出の責を負っていた国営石油会社のトップは、四人のシーア派の人物で、彼らが最長の期間、この地位を占めていた。アブド・アル-アミール・アル-アンバリ、イサム・アル-チャラビ (アフマド・チャラビのいとこ)、ファディル・アル-チャラビ(アフマド・チャラビの別のいとこ)と、ラムジ・サルマンだ。

軍需産業分野の国営企業の社長の60パーセント以上がシーア派だった。軍需産業の先進的なエンジニアリング、技術幹部の70パーセント以上がシーア派だった。

イラク原子力エネルギー機構の長官の地位を最も長い期間保持していた人物はシーア派のアブド・アル-ラザク・アル-ハシミ博士だ。

今日もっとも悲喜劇的な特徴の一つは、もとバース党党員で、バース党に背を向けてアメリカCIAの手先へと身を転じ、連中のイラク侵略と占領に協力した連中はシーア派であり、自分たちが地位を得ていたバース党時代のシーア派「抑圧」について今泣き言を言っているのは彼らなのだ。.だが、そういう連中は、シーア派であろうとかろうと、本当のイラクの子供ではない。連中はくず以上のものではなく、せこい狙いのために占領計画を推進するべく雇われた手先の一団なのだ。

そうした連中の例を以下に挙げよう。

イヤド・アラウイ、バース党のメンバーだったシーア派だ。

...かなり中略...

第五として、イラクの司令官、参謀中将?ヤルジン・ウマル・アディルはトルクメン族であることを述べずにはすまされない。開闢以来初めて、トルクメン族が師団の司令官に任命されたのだ。彼は対イラン戦争の英雄の一人であり、1991年の戦争では第六師団の司令官だった。イラクの為に戦って負った身体中の傷にもかかわらず、1990年代には陸軍参謀長補佐として仕えた。

これらは、イラクが本当の国家であって、決して占領軍とその手先どもが、今、連中のイラクを分裂させるための計画を推進すべく主張しているような、宗教的党派主義になど基づいてはいない事を示す証拠のごく一部に過ぎない。シーア派と称するバドル旅団のギャングに家を差し押さえられたいとこの大佐“A. M.”のことに触れ、本文の終わりとしたい。連中は彼と家族を家から追い出し、彼がイラクの抵抗運動の一員かも知れないと聞きつけた後、妻を攻撃した。彼はシーア派出身であるが、彼はまず何よりもイラク人なのだが、これは手先どもや腐敗した連中には到底理解できないことだ。
http://www.albasrah.net/maqalat_mukhtara/arabic/0305/m_baqdadi_250305.htm
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テレビでは、連休にアメリカ詣をしている議員が42人とか。阿部、麻生、町村等ががアーミテージ、ライス詣。小泉の後は是非私に!と土下座しているのでしょう。どれも拙劣な日本版チャラビ、アラウイではあります。
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goose さんによる労訳とコメントです。確かに、「シーア派やクルド人抑圧、迫害論」には誇張があるが、バスラ・ネットはバース党支持者が多いから、この評論は多少割り引いて読む必要あり。
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【短報】
*イタリアの情報員殺害に関する米軍報告書:2994年11月1日から今年3月12日までにバグダードで3306件の攻撃あり、内、2400件が占領軍を対象 「スペインの欧州通信」

*イスラエルの人権団体「自由擁護協会」:イの国内治安機関シャバクは、パレスチナ人留学生や病人(手術のための渡航を許可)、受刑者(身内の訪問を緩和)、(労働許可証の発行、金銭提供)などの方法でスパイ勧誘 「アルジャジーラ・ネット ajn」

*ロシア出身のイスラエル人が仏語新著「イスラエルの別面 L'AUTRE VISAGE D'ISRAEL」でイとその欧米での無法活動を暴露、痛罵 「ajn」  【誰か訳さないか】
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553号「ラムズフェルドとサダムの秘密会談の全容が判明」が英訳もされ、アラブや西側サイト  hindustantimes.com   ynetnews  talkleft.com   the peninsulaqatar.com  aljazeera.com  zeenews.com などで大論議を呼んでいます。一部正確性を欠く表現があり誤報の可能性高く背景を調査中。

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/
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