アラブの声ブログ

「アラブの声ML」から極一部を抜粋、日欧米メディアが伝えない主にアラビア語のメディアからイラク問題を中心とするアラブ・イスラム世界の記事を抄訳し発信。リンクや商業目的以外の転載は自由です。

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カタール人の3.5%が国籍剥奪 真相はクーデターの報復集団懲罰か

 サッカーや衛星テレビ国アルジャジーラの存在で有名になった国、湾岸の小国カタールが採った措置が湾岸全土を揺るがしている。6千人ものカタール人が政府によって国籍を剥奪されているというのだ。それもある部族民だけが標的にされているという。
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 カタール政府が5千人以上のカタール人の国籍剥奪を決めたのは2004年10月である。同年12月に記述された「カタール日記」という日本人のサイトには、「理由は不明だが、職場のあるカタール人が所属する部族全てが国籍を失った」とある。
http://takec.raindrop.jp/qatarnikki/log/bn2004_12.html

 その部族とはモッラ部族の支族であるガフラーン族だ。公式の剥奪理由は、この部族はサウジアラビア人で、サウジの国籍を保有している二重国籍者だというのだ。

「アラブ人権ネットワーク」の声明文によると、彼らは、職場を追われ、商業活動を禁じられ、治療や教育、電気、水道などを受ける基本的な権利を奪われ、住宅を政府に返還するよう求められていると窮状を訴えている。

 4日付のロンドンに本拠を置くミドル・イースト・オンライン(meol)によると、現在までに国籍を剥奪されたモッラ部族員は6千人に達したが、半数以上は国内に残留しているという。カタールの総人口は75万人であるが、大部分が外国人で、カタール人そのものの数は15万人であるから、6千人といえばその3.5%にもなる。

 同部族はカタールの他にも、クウェートに3万人、他の湾岸諸国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、バーレン)にも多数が居住するする大部族であるから影響は大きく、周辺諸国は敏感に反応している。

 ドバイの衛星テレビアルアラビーヤは、集団国籍剥奪、カタールの爆弾と形容し、国籍を剥奪された後に3500人がサウジアラビアに移住したと報じた。

 クウェートのイスラム政党、アル・ウンマ党は1月に、この問題を解決するためにカタールのハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長に個人的に仲介に乗り出すよう呼び掛けた。同党は声明文で、「この問題は危険な前例となり、湾岸の全ての民を憂慮させる。湾岸の民の居住権と身分が個人の政治的決定で左右されることになる」と危惧を表明した。

 アラビア語の掲示板「文化フォーラム」は、「この事件が湾岸協力会議機構の加盟諸国から12万人もの国民が国籍を剥奪される前触れにになることを真剣に恐れている。カタールはハーグ協定にも同意しているし、国内法も明確に集団懲罰を禁止している」とするアラブ人権委員会の声明を掲載した。

 国境線問題でカタールと緊張関係にあるサウジアラビアでは、新聞がこの問題を書きたて、「国籍剥奪の措置はモッラ部族の支族であるガフラーン族を狙ったものだ。理由は同族の一部が、現首長の父親のハリーファ・ビン・ハマド・アール・サーニー前首長を支持しているからだ」とのカタール人たちの証言を掲載した。前首長は息子の現首長の宮廷クーデターにより1995年に追放されたのだ。その後、前首長は2004年10月に帰国している。

 このような非難に対してカタール当局は、国籍剥奪は二重国籍を禁止する法律に則った措置で、政治とは無関係だと強調している。
http://www.middle-east-online.com/?id=30584
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【短報】
*シリア、利子を禁止するイスラム銀行の開設を承認 経済界は多くのアラブ・イスラム諸国で成功しているように繁盛すると予測 「アルジャジーラ・ネット ajn」
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破壊された米軍ブラドレー 写真2枚
http://www.abolkhaseb.net/images/mortar-attack/destroyed-bradly_040505.htm

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/
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