アラブの声ブログ

「アラブの声ML」から極一部を抜粋、日欧米メディアが伝えない主にアラビア語のメディアからイラク問題を中心とするアラブ・イスラム世界の記事を抄訳し発信。リンクや商業目的以外の転載は自由です。

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イラク人の姿を歪め仕組まれた出来レースを放映するアラブの衛星放送

الفضائيات العربية وتشويه صورة الشعب العراقي

 識字率が比較的低いせいもあり、新聞よりもテレビの影響力が圧倒的に高いアラブ諸国で放映されている衛星テレビの実情はどんなものなのか? 2日付のイラク・パトロールはその一例を紹介している。
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 アラビア語の衛星テレビは、イラクの実情に関して討論形式で番組をよく組んでいる。中立性と公明性のためと称して討論には二人以上のゲストが招かれる。一方は占領軍やその傀儡政府反対派である。だが政府に反対する理由は、政府が(占領軍の)手先であるからではなく、イラクの全ての勢力を入れてないからというもの。相手側の戦列には、政府を支持し、(占領軍への武装)抵抗勢力をテロリストと見なして反対し、所謂平和的抵抗活動を唱える論者が加わる。討論では以下の諸点が明らかになる。

1)両陣営はテロリストを非難すると言う点で一致する。

2)両陣営は所謂「旧政権」を非難する点でも一致する。

3)意見が異なるのは抵抗勢力に対する視点で、一方は、「抵抗勢力とは占領に反対する合法的な抵抗活動だから支持するが、イラク警察官であれイラク軍であれ、無辜のイラク人を標的にすることには反対だ」と述べる。無論、警察も軍も占領軍兵士の警護を任務としてあり、占領軍自体よりも抵抗勢力にとって危険な存在であることを忘れているらしい。反対陣営は、「それはバース党員の残党によるテロ行為だ」と応酬する。「私はサダム・フセイン体制には最も強く反対してきたが、占領には同意できない」と来れば、「いや、国連決議があり、外国軍の駐留は国際的に合法性がある」とやり返す。

 そうこうするうちに、イラク人民は外国から来たか旧政権の残党などのテロリストに反対しているのだと納得させる電話が通常欧州か米国、イラク南部から入る。

 イラク人が勇を鼓舞してサダム・フセイン大統領やバース党を賞賛しようものなら、アナウンサーは「それはあなたの意見だ」と押し被せ、話す余裕を与えず、例えば「サダムは集団墓地事件を起こした」とか「彼が占領の原因を作った」とかまくし立て「時間が限られているから手短に」と押し切られてしまうのだ。

 私が語っているのはアルジャジーラやアルムスタキッラのような中立性と公明性を売り物にしている衛星テレビ局なのだ。いわんや、アルフッラとかアルアラビーヤのように米国支持がバレバレの衛星テレビ局においてをやである。

 この番組を見た他のアラブ人たちは、イラク人とは裏切り者と手先の集団で、全イラク人は自由と民主主義をもたらした占領軍を支持していると思うだろう。

 不思議なのは、このような衛星テレビは、イラク人以外のアラビア人には自由に話させ、イラク人が「イラクのことはほっといてくれ。サダムを支持した貴方方のせいで私たちはこんな目に遭っている」と応えていることだ。

 果たして、これはアラブ人が嫌いで米占領軍が好きだとすることで、イラク人をアラブ人が支援しないようにするための米国による報道政策なのか? それとも、アラブ民族に幸福をもたらす占領という考えをアラブ民族に再び受け入れさせるための米国の報道政策なのか? 恐らく正解は前者であろう。
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=9873
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米国が如何にバース党と抵抗勢力を恐れ、その悪魔化と孤立化を図っているかが分かる。
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【短報】
*イラク駐留米軍、6歳の女児を拘束、ギネス記録を更新か
http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDnews=68050

*国際アムネスティー:米国は世界各地に秘密刑務所を運営 「im」

*イスラエルは警戒が厳重な大統領本人ではなくシリア大統領夫人の電子メールを盗読 「サンデー・タイムズ」

*イスラエルは世界で2番目の人身売買国家 「マアーレフ」

アラブの声ML に掲載されたこの他の記事  齊藤力二朗
「米国はイラク抵抗勢力の武装解除と手先の温存を条件に一旦撤退し再侵略を企画 」
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/  

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