アラブの声ブログ

「アラブの声ML」から極一部を抜粋、日欧米メディアが伝えない主にアラビア語のメディアからイラク問題を中心とするアラブ・イスラム世界の記事を抄訳し発信。リンクや商業目的以外の転載は自由です。

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ライスはイラク訪問時にイラク原油の半量を獲得する長期保有権協定に調印

أسرار زيارة رايس : توقيع إتفاقية خطيرة

 ライス米国務長官のイラク電撃訪問は世界を驚かせ、その目的を廻って憶測と論議を呼んでいる。イラク人政治活動家、サミール・オベイド氏は24日付のイラク・パトロールに掲載された一文でイランの代理人たちがイラクの政権を握る前に、米国に好都合な協定を結ぶためであったと書いた。
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 ライス長官のイラク訪問目的に関して様々な説が流されたが、真実はこれらの諸説とは全く異なる。アラブの極めて高位の外交筋は、我々に次のように語った。「ライス長官はバグダードでイラク人たちと、イラク原油の半分を米国に、残り半分をイラク再建費用に割り振るという保有権協定に調印したとする詳細情報を我国は掴んでいる」

 だが我々は協定の有効期間を知ることが出来なかったので、イラク国内に居る占領反対派のイラク人政治活動家たちと共に、ジャーファリー政権に極近い筋から情報を探った結果、この協定の有効期間は25年で、米国の要望を最優先し、その延長、拡大が可能であることが明らかになった。

 また同情報源は語った。「この協定に関してアラブ側と協議する前に、先ずクルド人側と協議された。そこでライスは、イラク原油をこれまで恩恵に預かっていなかったクルド人へ分け前を配ったのだ。これには中央政府は一切関与しない。このクルド人との協定の期間も25年である。

 クルド人側もジャーファリー政権も協定に調印し、3日前から効力を発するようになった。このことは、サウジアラビアやクウェート、ヨルダンを筆頭とする米国の同盟国に通知された。この情報はアラブの外交筋やイラクの情報筋も確認している。

 だが米国政府は何故この協定締結を急いだのか?恐らく米国政府は憲法制定作業には、混乱や各勢力の綱引きがあり時間が掛かると見たか、ジャーファリー政権ですら制定期間を引き延ばそうとすると見たからであろう。

 この重大な憲法問題と論争は、米国を板ばさみにさせた。連立グループに圧力を掛ければ、善男善女に対するファトワー(宗教令)発布という武器を持ち、恐らく、イランの指令により民衆を憲法反対運動に駆り立てるであろう、(シーア派最高権威とされる)シスターニ師が敵対することになろう。そうなれば米国はイランの前に完敗する。米国には現在、イラン政府やイラク国内に居る親イラングループと事を構える準備は出来ていないのだから。

 では米国がシスターニの連立グループの要望を受け入れれば、スンナ派を、また恐らくクルド人をも失うことになり、又もやイランを勝利させる。

 従って米国は、米国がイラクに於けるイランの介入問題に専念し、連立グループが引き起こした混乱解決に集中するために、(協定締結に同意しない)イランの手先たちが政権を掌握する前に、米国が望む中、長期的な双務協定の調印を急いだのだ。よって、米国は(新たな)イラク人の味方を探しているのであり、そのことがスンナ派に色目を使い始めた理由である。

 そのため米国は、制御可能な程度の内戦に向けて走り出した。米国が最初に実行することは、これから起こる悲劇を傍観し、いざ鎌倉となったら急襲する態勢を整えるために、大都市から撤退することである。米国は近く、治安問題の多くをジャーファリー政府に引き渡すだろうが、イラク政府を治安混乱の泥沼に突き落とすことになる。

 憲法制定と来るべき治安の崩壊は、イラクを内戦へと導く2大要素である。イラクに於けるイランの影響に終止符を打ち、その結果イラク人政治家をお払い箱にするために、米国が望むような内戦の兆候は現れている。このようなイラク人政治家は、米国のお荷物になっただけでなく、イラクでの米国政府の立場をより孤立化させ、イラク国内及びアラブ地域で嫌米感を増したと、米国や、世界中の多くのアナリストやウォッチャーが見ているのだ。

 そこで、米国は、イラク国内や、欧米、アラブ諸国に居るイラク人の第二世代の新顔に入れ替えようとしている。その目的は、占領軍が連れて来た面々の一新という看板を掲げて、イラク人やアラブ人に対する米国のイメージを向上させることである。だが為政者の入れ替えは、イラクのいかなる次期政権をも縛ることになり、内容が秘密にされるか公開される全ての中、長期協定に調印した後になる。このようなことは第二次世界大戦後に日本やドイツで起きている。

 米国の後押しを得てイラクの政界でのさばってきた政治家たちに、ほぼ終焉が訪れようとしている。そうなれば彼らには、権力を制限されるか、暗殺されるか、元の居住国に逃亡するかの道が待ち構えている。米国政府は決して彼らに長期間の統治権を渡しはしない。それどころか、米国の意志はイラクでの当初の目標を達成するためにはトロイの木馬を使う(騙す)ことなのだ。

 彼らは政治的に、将来的に死んでいるも同然だ。占領軍が撤退すればイラクの民衆によりズタズタに引き裂かれよう。ハイチのアルステッド大統領が米国に棄てられたように放り出されよう。これこそ米国の倫理であり、ゲームが終わった後の占領軍の駒の最後なのだ。
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=9687

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アラブの声ML に掲載されたこの他の記事 齊藤力二朗
「サダムの弁護人:サダムはラムズフェルドとの交渉拒否、イラク大統領に復帰する意志無し」
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/
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コメント

>イラク原油の半分を米国に、残り半分をイラク再建費用に割り振る

デマでしょう。
そんなことできません。

  • 2005/05/31(火) 20:05:17 |
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  • 2005/05/28(土) 16:23:16 |
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