アラブの声ブログ

「アラブの声ML」から極一部を抜粋、日欧米メディアが伝えない主にアラビア語のメディアからイラク問題を中心とするアラブ・イスラム世界の記事を抄訳し発信。リンクや商業目的以外の転載は自由です。

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CIA副長官を団長とする停戦交渉団がバグダードでイラク人有力者や抵抗戦士と会談 『前編』

تقرير أمريكي خطير وراء قرار بوش بالتفاوض مع المقاومين

 エジプトの高級政治週刊誌、エル・オスボーは、ムスターファ・バクリー編集長の署名入りで4日、CIAの副長官を団長とする9人の停戦交渉団がバグダードのグリーン・ゾーンでイラク人有力者や抵抗戦士たちと会談したと、その全容を特報した。この記事は各紙に転載された。
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 米国政府はこれまで一貫して「テロリスト」とは対話をしないと言い続けてきたが、最近米国政府の高官が「武装勢力」との対話を行ったことを認めた。ブッシュ大統領は最近の演説で、兵士の士気を上げようとして、勝利する可能性があると主張し、撤退時期の明示を避けた。

 だが事実は、米国政府の隠されている立場は、公表されているものとは異なる。本誌は政界の大物筋から、ブッシュに任命された米国代表団と抵抗勢力に近い筋の代表団とで5月2日にバグダードのグリーン・ゾーンで催された交渉の様子を示す情報を入手した。

『何故この時期に?』
 この極めて重大な情報によると、カール・レブン(発音不確か)上院議員が上院に提出した報告書が、議員団に衝撃を与えた。問題は大きくなり大統領自身にまで上げられた。目を通したブッシュは狼狽し、米国政府は公表を禁じている。

 報告書を作成した同議員は、「バクダードやアンバール州、モスルを初めとして戦闘地域を実際に何日も歩き回り、多数の将兵からの証言を得て作成した」と言う。以下報告書の主要部分を抜粋すると;

 死の恐怖から逃れるために数百人の兵士がイラク国外に脱走したが、イラクの米兵の間にこの動きが浸透し初めいずれ大難となるだろう。

 イラク人と外国人から成る専門宣教団が兵士たちを「ムハンマド」の宗教に勧誘しており、多数の米兵がイスラム教に入信した。入信兵の一部はイラク人女性との結婚を望み、任務を拒否するだけでなく、中には「テロリスト」のためにスパイ行為を働く者までおり、彼らの任務遂行能力への悪影響が危惧される。

 将校と兵士の関係は最悪な状態だ。「テロリスト」は統合し強力になり、現在では百万人が米軍とその同盟軍に対して武器を取っている。16万人のイラク兵ではイラク国内の治安を維持できない。正規軍相手なら軍事手段で決着を付けることも可能だが、大半がテロリストとなった民衆と対決するとなると話は異なる。

 イラクでの軍事的敗北により中東での民主主義実施プログラムは完全に破綻することになる。イラク人との関係で今取りうる最もよい選択は、来年前半までを限度に撤退の計画を立てることである。さもなければ、中東地域でのアメリカの将来の政治、経済政策に悪影響を及ぼすことになるだろう。イラクでの米軍の敗北はアラブの過激主義の穏健主義への勝利となり、同地域でのアメリカの影響力は消滅しよう。
 以上が報告書の概略である。

 『決着のない議論』
 ブッシュ大統領と治安責任者・軍幹部との会合後、米中央情報局(CIA)副長官を団長とする情報関係者など9人からなる抵抗勢力との交渉団が結成され、全員に抵抗勢力と必要な接触を直ちにとるよう命じられた。会談の予定日は6月4日、場所はバグダードのグリーン・ゾーン内と決められた。

 イラク側交渉団メンバーは、数人の大物実力者やスンナ派の抵抗戦士たちであった。米国が入手した情報はこのような人物が抵抗組織内で絶大な影響力を持つと示していたのだ。

 イラク側は、アラブ人や外国人の抵抗勢力、厳密にはザルカーウィのグループが交渉に加わるよう仲介する用意があると申し出たが、米側はこれを拒否し、少なくとも現段階では交渉相手はイラク側に限定すると固執した。米側はスンナ派イラク人との合意が成立すれば、外国人抵抗勢力はイラクを出国せざるを得なくなると考えていた。

 イラク側は交渉の初会合で、ブッシュ大統領に宛てたアブー・ムスアブ・ザルカーウィの手紙を米側に渡した。その中でザルカーウィは、「イラクで米国が勝利する余地は全くなく、殉教のために戦う敬虔な者たちの数は数百万に達している。彼らは米軍をイラクで殲滅した後に、ホワイトハウスまで押し寄せ、イラク人の血と名誉を奪った米国指導部の犯罪者を殺害するだろう」と記した。

★ 後編は『会談の経過』
http://www.elosboa.com/elosboa/issues/432/0401.asp

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